おうち時間におすすめ。「大地の染織」を読んで工房見学気分。

自粛下での生活にも慣れてきましたが、外は自粛じゃなくても出たくなくなるほどの暑さ。。。

かといって、緊急事態宣言地域から、県外避暑地に逃げるわけにもいかず、
結局、家での時間をどう過ごそうかと考えています。

そうしますと、自然と読書が充実してきます。

自粛が終わったら、どこに行こうかな、何をしようかな、誰に逢おうかなと考えながら、気になった本や雑誌を読み漁るのです。

その中で、コロナ禍によって、作り手の人々とお会いする機会もめっきり減りました。工房見学なども当然難しいので、最近はどんな思いで作っているのだろうと想像したりします。

ここ近年では、工房見学などを積極的にする作り手も多くなりましたが、
以前は、一般の方にはなかなか中に入ることが難しい場合が多かったと思います。

2008年に発刊されました「大地の染織」は、
人間国宝保持者を含めた、全国の貴重な染織技術をもつ染織家を特集した本です。

染織とともに生きてきた作り手たちの生身の言葉が、作業風景などの写真を交えて紹介されています。

大地の染織 越後上布

私は、この本を読んだとき、会ったことはないのに、不思議と、それぞれの作り手の話を聴きながら、工房へ見学してきたかのような気分になりました。

すでに亡くなられたかつての名工や、後継者不在のため現在ほとんど作られなくなってしまった染織についても取り上げられていますので、その彼らの口から語られた言葉に触れることのできるのは、とても貴重な体験ではないでしょうか。

外出が難しい今日、本を通して、全国の染織家たちとバーチャル交流してみるのはいかがでしょうか。

大地の染織 千葉よしの

 

大地の染織 表紙
「大地の染織」(吉見逸郎 著)
出版:繊研出版社
ページ数:157ページ
とみひろ特別価格:1,320円(税込)*別途送料250円

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