『十五夜』|月を愛でる静かなお祝い。今年はいつ??

ときより夜空にくっきりと満月がでていると、つい見惚れてしまうことがあります。


太陽にはないけれど、月には、なにか人を引きつけるものがあるように思います。

月の満ち欠けは、古来の人にとっても神秘的で情緒的なものでした。

月が欠けて満ちるその姿から、作物が育ち、稔ることへの感謝を感じとり、また生命の神秘を連想させることから先祖の霊をしのぶ思いも込められています。

旧暦では、新月を1日と数え、満月となる15日目(=旧暦八月十五日)を「十五夜」と呼んでいました。

さて、そんな今年の十五夜は10月1日(木)です。

でも10月1日が十五夜って、なんだか奇妙な感じですね・・・
最近ふと思うことですが、日本は、旧暦の方が気候風土に合っていて暮らしやすい気がします。
天候なんかはしばしば旧暦の方が当たっていたりしますからね。

話はそれましたが、この日の呼び方は十五夜が一般的ですが、里芋の収穫がこの日に行われていたことから「芋名月」とも呼ばれています。

芋名月

月の見えるところにススキを飾り、月見団子、里芋、栗、枝豆などに合わせてお酒をお供えし、月を愛でます。ちなみに、団子を供える風習は江戸の頃から広まったといわれているらしいですよ。

また「十三夜」もお忘れなく!

十三夜は、10月29日(木)です。

本来「お月見」は、十五夜と十三夜を合わせて呼んでいました。
そのため、どちらか一方だけを祝うのは「片月見」といい、忌み嫌われる不吉な行為とされてきたそうですので、ご注意ください。

ですので、10月1日と10月29日はセットでカレンダーに書いておきましょうね。

10月29日は栗名月
栗名月には栗ご飯も良いですねえ。

十三夜は、別名「後の月」とも呼ばれ、この頃は空が晴れることが多く、秋の夜長、夜通し眺めても飽きない美しさとも言われていたようです。

また、十五夜と同じで、団子と一緒に、栗や豆などの旬の味覚をお供えしたことから、「栗名月」「豆名月」とも呼ばれます。

今年は、月を愛で、稔りやご先祖に感謝する時間をゆったり過ごしてみてはいかがでしょうか。